洗濯をする際の、水量の目安ってご存じですか?
洗濯の水量は、多ければいいというわけではありません。
「水量」、「洗濯物の量」、「洗剤の量」、この3つのバランスが重要です。
この記事では、洗濯の際の水量の決め方や、水量と洗剤の量の関係、縦型洗濯機とドラム式洗濯機の違い、そして節水のコツについて詳しく解説します。
適正なバランスを保つことで、効果的な洗濯と節水を両立させましょう。
洗濯機の水量はどう決まるのか?
洗濯機を使用するとき、水量の設定はとても重要です。
正しい水量を設定しないと、洗濯物がきれいにならないばかりか、衣類を傷める原因にもなります。
適切な水量について詳しく解説します。
洗濯物の重さで水量を決める
洗濯機の水量は、洗濯物の重さに基づいて決定されます。
自動設定機能がある場合、洗濯物の重さを測って自動で最適な水量を計算してくれます。
ただし、手動で水量を調整する場合は、洗濯機の取扱説明書に記載されている基準を参考にするのが良いでしょう。
《 日立 ビートウォッシュ V70F(最大容量7㎏)の標準コースで洗った場合… 》
洗濯物の重量 : 水量
約0.5㎏以下 : 22L
約3㎏以下 : 38L
約4㎏以下 : 46L
約7㎏以下 : 50L
一日に出る洗濯物の重量は、一人当たり1.5キロ前後と言われています。
例えば、これにタオルなどその他の洗濯物を足すと、二人分の洗濯で46Lの水を使用するということになります。
《 洗濯物の重さって…? 》
ワイシャツ : 約200g
綿パンツ : 約400g
ジーンズ : 約600~800g
半袖肌着 : 約110g
ソックス : 約50g
パジャマ上下 : 約500g
タオル2枚 : 約120g
水量を自動設定にするメリット
自動設定機能のメリットは、水の無駄遣いを防ぎ、節水効果が期待できるということです。
特に日々の洗濯量が多い家庭では、年間を通じて大幅な水道料金の節約につながります。
また、手動で水量を設定する手間が省けるため、使い勝手が良くなります。
忙しい家庭や頻繁に洗濯を行う方にとって、この機能は非常に便利です。
さらに、適切な水量で洗濯することで、洗濯物がしっかりと洗浄され、汚れが落ちやすくなります。
適正な水量は、洗剤の効果を最大限に引き出し、洗濯物の汚れを効率よく除去します。
自動設定の盲点
自動水位計の基準は重量なので、同じサイズの衣類でも綿の素材の場合と化学繊維などの軽い素材の場合、化学繊維の素材の方が水量が少なく設定されることがあります。
例えば、ポリエステルのシャツと綿のシャツを比べた場合、ポリエステルのシャツは軽いため、自動水位計は少ない水量で洗濯を行うと判断します。
しかし、実際にはポリエステルも十分な水量が必要なことがあります。
逆に濡れた洗濯物を追加すると、水分の重さも加算されるため、水量が多く設定されることがあります。
たとえば、手洗い後の濡れた衣類を洗濯機に入れると、自動水位計はその重さを考慮して多めの水量を設定します。
このように、洗濯物の種類や状態によって水量が変わることを覚えておくと良いでしょう。
自動設定機能に頼りすぎず、必要に応じて手動で水量を調整することも検討してください。
洗濯水量と洗剤の量|適正なバランスの重要性
洗濯物をよりきれいに洗浄するのに重要なのは、洗濯の水量だけではありません。
適切な「洗剤の量」と「水量」のバランスが重要です。
洗濯物の量に合わせた適正な水量と洗剤濃度を維持することが、効果的な洗濯には欠かせません。
適正な水量と洗剤濃度のバランス
洗濯物の量に対して適正な水量と洗剤濃度を保つことが重要です。
洗剤の濃度が高ければ、洗浄力が増すと考えがちですが、それは間違いです。
濃度が高すぎると、すすぎの際に完全に洗い流せないことがあり、衣類や洗濯機内に洗剤が残ることがあります。
これにより、衣類がべたついたり、肌に触れると刺激やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
逆に洗剤の濃度が低すぎると、汚れが十分に落ちません。
特に油汚れや頑固な汚れには、適正な濃度が必要です。
洗剤の濃度が低いと、何度も洗濯する必要があり、結果的に水の無駄遣いになります。
洗剤のパッケージに記載された使用量を守ることが効果的な洗浄に繋がります。
適正な濃度を維持する方法
適正な濃度を維持するためには、洗剤の使用量を正確に計測することが重要です。
これは洗浄力を最大限に引き出し、衣類を効果的に洗浄するために欠かせません。
専用の計量カップを使用し、正確な量を測りましょう。
計量カップを使用することで、過剰な使用や不足を防ぎ、洗剤を最適に利用することができます。
また、洗剤のパッケージには推奨される使用量が記載されていますので、これをしっかりと確認し、それに従うことが重要です。
一部の洗剤は濃縮タイプであり、少量で高い洗浄力を発揮します。
そのため、通常の洗剤よりも少ない量で済むことがあるので、パッケージの指示を守ることが重要です。
縦型洗濯機とドラム式洗濯機では水量が異なる
水量を自動で設定する場合、縦型洗濯機とドラム式洗濯機では、水量に違いがあります。
また手動で設定する場合も、それぞれ必要な水量が異なるのでそれに応じた設定をしなくてはなりません。
それぞれの特徴を理解して、適切な水量を設定しましょう。
縦型洗濯機の水量
縦型洗濯機は、洗濯槽に大量の水を溜めて洗濯物を洗います。
このため、自動設定の場合は水量が多めに設定されることが一般的です。
水流で洗濯物同士を摩擦させることで汚れを落とす仕組みです。
大量の水を使用するため、汚れがしっかりと落ちやすいのが特徴です。
洗濯物1kgに対して10Lの水量が目安
ドラム式洗濯機の水量
ドラム式洗濯機は、ドラムの回転と重力を利用して洗濯物を上から下に落として洗います。
洗濯物が叩きつけられることで汚れが落ちる仕組みです。
このため、同じ量の洗濯物でも少ない水量で効率良く洗浄できます。
水を少量しか使用しないため、節水効果が期待できます。
洗濯物1kgに対して7〜9Lの水量が目安
水量を抑えて上手に節水するためのコツ
適切な水量を設定することは重要ですが、節水も考えたいところです。
上手に節水するためのコツを紹介します。
洗濯物の量を適切にする
洗濯機の容量の7〜8割に留めることで、効率よく洗濯できます。
詰め込みすぎると汚れが落ちにくくなるため注意が必要です。
洗濯物の量を調整し、適切な水量で洗濯しましょう。
これにより、節水しながらも効果的に汚れを落とせます。
洗剤や柔軟剤の適量を守る
洗剤や柔軟剤は水量に対して適量を守りましょう。
多すぎるとすすぎの回数が増え、水を多く使うことになります。
適量を守ることで、すすぎ1回で済むようになり節水効果が高まります。
洗剤の使用量に注意し、効率よく洗濯しましょう。
すすぎ1回でOKの洗剤を使用する
すすぎ1回で済む洗剤を使用することで、水の使用量を抑えることができます。
洗剤選びも節水の一環として考えましょう。
1回のすすぎでしっかりと洗い流せる洗剤を選ぶと良いです。
洗濯の回数を減らし、節水効果を実感できます。
まとめ
洗濯機の水量は、洗濯物の重さや種類に応じて適切に設定することが重要です。
また、洗剤の適正濃度を守ることで、効果的な洗浄と節水を両立させることができます。
縦型洗濯機とドラム式洗濯機の特性を理解し、適切な水量と洗剤濃度を維持することで、効率的に洗濯を行い、水道代の節約にもつながります。
適正なバランスを保つことで、衣類の清潔さを保ちつつ、環境にも優しい洗濯を実現しましょう。
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