つけ置き洗いは、通常の洗濯では落としにくい頑固な汚れに対し、衣類を洗剤に浸して汚れを浮かせる方法です。
ドライマークの衣類やデリケートな素材にも対応しやすい一方で、デメリットや注意点もあります。
この記事では、主に「つけ置き時間」に着目し、素材別、汚れの種類別に解説していきます。
つけ置き洗いの正しいやり方と注意点
ワイシャツの襟の黄ばみや化粧品の汚れなど、通常の洗濯だけではなかなか落ちにくい汚れをしっかりと落とすには、つけ置き洗いが有効です。
つけ置き洗いの正しい手順と注意点について詳しく見ていきましょう。
つけ置き洗いの手順
- 洗面器に水やぬるま湯を入れ、洗剤を溶かします。
素材に応じて洗剤を選びます。 - 衣類を入れて素材や汚れ具合に応じて適度な時間つけ置きします。
- 汚れが浮いてきたら、衣類を取り出し、水ですすいでから脱水します。
- 必要に応じて、洗濯機で通常の洗濯をします。
つけ置き洗いの注意点
・つけ置きする前に必ず洗濯表示タグを確認しましょう。
・適切な洗剤の量を守り、つけ置き時間は素材や汚れに応じてしっかり見極めましょう。
※長時間のつけ置きは、汚れ移りや衣類のダメージを引き起こす可能性があります。
つけ置き時間の目安
つけ置き洗いする場合、つけ置き時間は素材や汚れの種類や度合いによって変わってきます。
各種類別に解説していきます。
素材別浸け置き時間
素材によって、つけ置きが可能な時間が変わってきます。
デリケートな素材は、必要以上に長い時間つけ置きすると傷んでしまう可能性があるので、特に注意が必要です。
《 通常の洗濯で洗える素材 》
・綿:30分~1時間程度
綿は比較的丈夫な素材であり、つけ置き洗いをすることで汚れを効果的に落とすことができます。
以下のポイントに注意しましょう。
・リネン:30分以内
リネン素材の衣類はつけ置き洗いが可能ですが、以下のポイントに注意しましょう。
・タオル:1〜2時間程度
タオルはつけ置き洗いに耐えうる丈夫な素材です。
頑固な汚れや臭いを取るのに効果的です。
以下のポイントに注意しましょう。
・デニム:30分以内
デニム素材の衣類は、つけ置き洗いが可能ですが、色落ちや縮みを防ぐために以下のポイントに注意しましょう。
・ポリエステル:30分から1時間程度
ポリエステル素材の衣類はつけ置き洗いが可能ですが、以下のポイントに注意しましょう。
オキシクリーンの水溶液につけ置く、いわゆる「オキシ漬け」も効果的です。
洗濯機の「つけおきコース」を使うのも一つの手ですね。
《 デリケートな素材 》
・シルク:15〜30分程度
シルク素材の衣類はつけ置き洗いが可能ですが、以下のポイントに注意しましょう。
・レーヨン:つけ置き洗濯は推奨されません
レーヨンは水分を含むと繊維が弱くなりやすく、形状が崩れたり、縮んだりするリスクがあります。
以下の点に注意して洗濯することをお勧めします。
・カシミヤ:つけ置き洗濯は推奨されません
カシミヤは非常に繊細な素材であり、誤った洗濯方法は繊維を傷める可能性があります。
カシミヤ衣類の洗濯については、以下の注意点を守ってください。
・ウール:つけ置き洗濯は推奨されません
ウールはデリケートな素材であり、長時間のつけ置きや不適切な洗濯方法は繊維を傷めたり、縮んだりする原因となります。
ウール衣類の洗濯については、以下の注意点を守ってください。
・アクリル:30分以内
アクリル素材の衣類はつけ置き洗いが可能ですが、適切な方法を守る必要があります。
以下のポイントに注意しましょう。
汚れの種類別つけ置き時間
汚れの種類によってもつけ置き時間は違います。
それぞれのつけ置き時間は以下の通りです。
・食べこぼし:30分から1時間程度
つけ置き前に、食べこぼしの汚れ部分に直接洗剤をつけて軽く揉み込みます。
汚れがひどい場合は、酵素系洗剤や酸素系漂白剤を使用すると良いでしょう。
・泥汚れ:30分から2時間程度
つけ置き前に、泥汚れの部分に直接洗剤をつけ、軽く揉み込みます。
酵素系洗剤を使用すると効果的です。汚れがひどい場合は、つけ置き時間を長めにしてください。
・皮脂汚れ(蓄積汚れ):30分から1時間程度
つけ置き前に、皮脂汚れの部分に直接洗剤をつけ、軽く揉み込みます。
酵素系洗剤や皮脂汚れ専用の洗剤が効果的です。
皮脂汚れがひどい場合は、少し長めにつけ置きしても良いです。
まとめ
洗濯のつけ置き時間は衣類の種類や汚れに応じて調整が必要です。
メリットを最大限に活かし、デメリットを避けるためにも、正しい方法と適切な時間を守ることが大切です。
つけ置き洗いを上手に取り入れて、洗濯をもっと楽しく、効果的にしましょう。
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