ガムが服に付いてしまうと、なかなか取れなくて困りますよね。
でも大丈夫、ガムを効率的に取り除くための様々な方法があります。
この記事では、ガムの性質を理解し、その特性を利用した効果的なガムの除去方法を詳しく解説します。
冷やす、油を使う、除光液やアルコールを使う、アイロンの熱を利用するなど、実際に使えるテクニックを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
服についたガムの性質を理解しよう
ガムが服につくと、なかなか取れないことがあります。
その理由は、ガムの主成分である植物性樹脂の性質にあります。
ガムを効率的に取るためには、まずその性質を理解しましょう。
ガムの成分について
ガムの成分にはいくつかの基本的な要素があります。
以下に、一般的なガムの成分を説明します。
ガムの性質
ガムが衣類などに付着すると取れにくい理由は、その特有の性質にあります。
以下にその性質を説明します。
- 高い粘着性:
ガムは非常に粘着性が高く、衣類や繊維に簡単にくっつきます。
この性質はガムの成分であるベースガム（天然樹脂や合成樹脂）によるもので、繊維の隙間に入り込みやすく、強く付着します。 - 弾力性:
ガムは弾力性があり、引っ張っても伸びるだけでなかなか切れません。
このため、ガムを取り除こうとしても一部が繊維に残りやすくなります。 - 非水溶性:
ガムは水に溶けません。
これにより、通常の洗濯や水洗いではガムを完全に除去することが困難になります。 - 可塑性:
ガムは柔らかく変形しやすいため、衣類に付着するとその形状に合わせて広がります。
特に温かい状態では衣類の繊維に深く入り込みやすくなります。 - 温度依存性:
ガムは温度によって性質が変わります。
冷やすと固くなり、温めると柔らかくなるため、付着した状態では衣類の動きや摩擦で柔らかくなり、さらに繊維に絡みやすくなります。
衣類に付着したガムの取り方
上述の通り、ガムは水に溶けないので付着した衣類を洗濯をしても完全に取り除くことは困難です。
ここでは、ガムの性質を利用した除去の方法を解説します。
冷やして取り除く
ガムは温めると粘着性が強くなり、衣類にしっかりと付着してしまいます。
しかし、冷やすことでガムが固くなり、簡単に剥がすことができます。
- ビニール袋に氷を入れてガムに直接押し当てます。
※このとき、ガムが十分に冷たくなるように10分ほど押し当て続けてください。 - ガムが固くなったら、爪やカードを使ってゆっくりと剥がしてみましょう。
※急いで剥がすと、衣類を傷つける恐れがあるので注意が必要です。
油で溶かして取り除く
ガムの成分であるベースガムは油に溶けやすい性質を持っています。
油がガムに浸透すると、ガムの分子が油によって分散され、ガムが柔らかくなり、粘着性が失われます。
これにより、ガムが衣類や他の素材から簡単に取り除けるようになります。
使用するのは、サラダ油やオリーブオイルなどの食用油です。
- ガムに直接、油を数滴たらします。
※そのまま約5分間放置します。 - ティッシュや柔らかい布を使ってガムを優しく拭き取ります。
※強くこすりすぎると衣類を傷める可能性があるため、ソフトに扱うことがポイントです。
除光液で溶かして取り除く
除光液に含まれるアセトンがガムを溶かし粘着性を解消してくれます。
この方法は、硬くなってしまったガムに対しても効果的です。
- 除光液をガムに直接数滴垂らします。
※約2～3分間そのまま放置します。 - ティッシュや柔らかい布を使ってガムを優しく拭き取ります。
※力を入れすぎると素材を痛める恐れがあるため、慎重に行ってください。
・ 作業を行う際は、アセトンの揮発性に注意し十分に換気を行ってください。
・ 除光液が衣類の素材にダメージを与えたり色落ちを引き起こす可能性があるため、事前に目立たない部分でテストを行うことをお勧めします。
アルコールで取り除く
アルコールは、ガムの主成分であるベースガムに含まれる樹脂成分を溶かすことができます。
また、アルコールは揮発性が高く、残留物を残さずに蒸発します。
これにより、ガムを取り除いた後に表面にアルコールの跡が残りにくくなります。
- 消毒用アルコールを直接ガムに塗布します。
- 布をガムの上に置き、衣類の裏側から優しく叩きます。
※ガムが溶けて布に移行します。 - ガムが布に移ったら、速やかに該当部分を洗濯する
アイロンの熱で取り除く
アイロンの熱を利用してガムを溶かし、別の物に移す方法は、熱に耐えられる衣類に対して非常に効果的です。
この方法は！アイロンの熱に耐えられる衣類に限って使用する！ようにしましょう。
- 厚紙を、ガムが直接触れるように衣類の上に置きます。
※熱によってガムが広がらないように、厚紙をしっかりと当てることが重要です。 - アイロンを中温に設定し、衣類の裏側からガムの部分にアイロンを当てます。
※アイロンの熱でガムが溶け始めると、ガムが厚紙に移ります。 - ガムが厚紙に移ったら、厚紙を慎重に取り除きます。
- ガムが付着していた部分を通常の洗濯方法で洗いましょう。
まとめ
服にガムがついたときは、冷静に対処することが大切です。
冷やす、油を使う、除光液を使う、アルコールを使う、熱を使うなどの方法を試してみて、最適な方法でガムを取り除きましょう。
ガムが取れたらすぐに洗濯して、衣類を元通りにしてください。
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