紙オムツを誤って洗濯してしまうと、ポリマーが洗濯物に付着して大変なことになります。
ポリマーは水分を含んでいるときはジェル状で落としにくいですが、乾くと粉状に戻って落としやすくなります。
この記事では、そんなポリマーを効率よく取り除く裏技や注意点を詳しく解説しています。
手順に沿って対処することで、洗濯物や洗濯機を守り、再び快適な洗濯生活を送るための知識を提供します。
ポリマーが付着した洗濯物の対処法
紙おむつを洗濯してしまったとき、洗濯物に付着するポリマーの除去は大変です。
ここでは、効率よくポリマーを取り除く手順を解説します。
1.ポリマーの付着した洗濯物を取り出す
↓
2.付着したポリマーを振り落とす
↓
3.洗濯機ですすぎ洗いをする
↓
4.洗濯物を干して自然乾燥させる
以下、これらの項目を詳しく説明していきます。
1. 洗濯物を取り出す
まず、ポリマーの着いた洗濯物を洗濯槽からそっと取り出しましょう。
ポリマーは細かく飛び散りやすいため、周囲に落ちないように注意が必要です。
洗濯物を取り出す際には、新聞紙やビニールを敷いておくとポリマーの後片付けが楽になります。
さらに、取り出す際には一枚ずつ丁寧に扱い、ポリマーが飛び散らないように工夫しましょう。
特に、洗濯機の縁に触れるとポリマーが落ちやすいので、慎重に取り扱うことが重要です。
もし洗濯カゴにポリマーがついてしまった場合、後で掃除が大変になることがあります。
そのため、ビニール袋などを使って一時的に洗濯物を保管し、ポリマーが拡散しないようにするのも効果的です。
2. ポリマーを振り落とす
次に、浴室やベランダで衣類を丁寧に振ってポリマーを落とします。
この際、新聞紙やビニールシートを下に敷いておくと後片付けが楽になります。
この時、無理して落とそうと強くはたいてしまうと、ジェルがつぶれて繊維の奥まで入り込んでしまい余計に取れにくくなってしまいます。
ポリマーは水分を含んでいるときはジェル状ですが、乾くと粉状に戻って落としやすくなるので、取れにくいポリマーは乾燥後にもう一度はたいたりガムテープで取り除くなどの方法をトライしてみてください。
また、水を張ったたらいで衣類をゆすぐ方法も試してみましょう。
ただし、ポリマーが再び付着しないように、水面に浮いたポリマーをゴミ取りネットなどでこまめにすくい取ることが大切です。
3. 洗濯物を洗濯機ですすぐ
洗濯槽内のポリマーを除去した後、次は洗濯物を洗濯機に戻して、水だけですすぎ洗いを行います。
このすすぎ洗いの工程で、残っている細かなポリマーを徹底的に洗い流しましょう。
なおこの前に、洗濯槽内に残ったポリマーをキッチンペーパーやウェットティッシュで拭き取っておきましょう。
洗濯物のすすぎ方法は、まず洗濯機を高水位に設定し、洗剤や柔軟剤を使わずに水だけで洗濯物をすすぎます。
これにより、ポリマーが再度衣類に付着するのを防ぎます。
すすぎは1回だけでなく、2~3回繰り返すとさらに効果的です。
すすぎ洗いが終わったら、洗濯物を取り出して確認し、ポリマーが完全に除去されているかチェックしましょう。
まだ残っている場合は、もう一度すすぎを繰り返してください。
4. 自然乾燥させる
水洗いが終わった洗濯物は、まず脱水してから自然乾燥させましょう。
乾燥機を使うと、高温によりポリマーが溶けてしまい、衣類や乾燥機内に付着して取れにくくなる可能性があるため、自然乾燥が最も安全な方法です。
自然乾燥させる際は、風通しの良い場所に洗濯物を干すのが理想的です。
できれば直射日光が当たる場所に干すと、早く乾燥し、残ったポリマーも乾いて取りやすくなります。
付着したポリマーは、乾燥が進むと粉状に戻ります。
このため、洗濯物を取り込む前にもう一度はたいてポリマーを落とすと良いでしょう。
新聞紙やビニールシートを下に敷いて作業すると、片付けが楽になります。
洗濯槽内の清掃
洗濯槽内もきちんと清掃しましょう。
ポリマーが洗濯槽内に残っていると、次の洗濯で再び衣類に付着する恐れがあるので、しっかり清掃することが重要です。
洗濯槽の内部を拭き取る
まず、キッチンペーパーやウェットティッシュを使って洗濯槽の内部を丁寧に拭き取ります。
ティッシュを使用すると繊維が残ってしまう可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
特に、洗濯槽の隅や底の部分にはポリマーが溜まりやすいため、念入りに拭き取りましょう。
拭き取り作業を行う際には、ポリマーが見逃されやすい細かい部分にも注意が必要です。
洗濯槽の回転部分やゴムパッキン周辺にもポリマーが溜まりやすいため、しっかりとチェックしましょう。
これにより、次回の洗濯での再付着を防ぐことができます。
糸くずフィルターと排水ホースの清掃
次に、糸くずフィルターにもポリマーが付着していることがあるので、これを取り除きます。
フィルターにポリマーが残っていると、目詰まりを起こし洗濯機の性能が低下してしまいます。
フィルターは取り外して水洗いし、しっかり乾燥させてから元に戻すと良いでしょう。
さらに、排水ホースや排水口にもポリマーが付着していないか確認します。
ポリマーが詰まると排水不良の原因になります。
排水ホースを取り外して中をチェックし、必要に応じて水で洗い流してください。
最後に、高水位で洗濯槽の洗浄モードを運転するか、空すすぎを行います。
これにより、細かいポリマーも取り除くことができます。
ポリマーが取り切れない場合は、この作業を繰り返し行ってください。
これで洗濯槽内を清潔に保ち、次回の洗濯を安心して行うことができます。
ポリマー処理の注意点
ポリマー除去の際に避けるべき方法について解説します。
これらの方法は効果がないか、逆効果になることがあります。
塩や重曹を使用しない
塩や重曹を使用すると、ポリマーが小さくなって一時的に取り除きやすくなるかもしれません。
しかし、この方法は逆に排水口にポリマーが詰まる恐れがあります。
排水管内でポリマーが再び水分を吸収して膨らむと、排水不良や詰まりの原因となり、さらに大きなトラブルを引き起こす可能性があります。
また、塩は洗濯機の金属部分に悪影響を及ぼし、錆びの原因となります。
錆びた部分から機械の劣化が進み、洗濯機の寿命を縮めることにも繋がります。
重曹も同様に、長期間使用することで洗濯機内部の金属部分にダメージを与える可能性があります。
したがって、塩や重曹を使用してポリマーを除去する方法は避けるべきです。
ポリマーの除去には、手作業での丁寧な取り扱いや、適切なクリーナーを使用する方法が推奨されます。
乾燥機を使用しない
ポリマーを除去した後の洗濯物の乾燥は、乾燥機を使用せず自然乾燥にするのが良いでしょう。
乾燥機でポリマーを乾燥させると、ポリマーが粉状に戻り、排水口に流れやすくなります。
しかし、再び水分を吸収すると膨張し、排水口や排水管内で詰まりを引き起こす可能性があります。
特にドラム式乾燥機の場合、高温によってポリマーが溶け、洗濯槽内にこびりついてしまい、除去がさらに困難になります。
洗濯物は自然乾燥させることで、安全に清潔に仕上げることができます。
掃除機を使用しない
ポリマーを掃除機で吸い込むと、細かい粒子が掃除機内部に付着し、フィルターやモーター部分にまで入り込むことがあります。
これが原因で掃除機の性能が低下し、最悪の場合は故障に繋がることもあります。
また、掃除機内でポリマーが再び膨らむと、詰まりを引き起こし、掃除機全体の清掃が必要になる場合もあります。
手間がかかるかもしれませんが、丁寧な手作業が最も安全で効果的な方法です。
洗濯機や掃除機の寿命を延ばすためにも、ポリマーの除去は慎重に行いましょう。
まとめ
紙おむつを誤って洗濯してしまったときのポリマー除去方法を解説しました。
ポリマーは手作業で丁寧に取り除き、適切な洗浄方法を用いることが重要です。
乾燥機や掃除機を使わず、自然乾燥と手作業での除去を心がけましょう。
適切な対処と予防策を実践して、安心して洗濯を続けてください。
コメント