オキシクリーンは洗濯用アイテムとして人気がありますが、洗濯洗剤の代わりに使えるか疑問に思う方もいるでしょう。
この記事ではその疑問にお答えすると共に、オキシクリーンの得意な汚れと不得意な汚れ、また洗濯においての使用法について詳しく解説します。
オキシクリーンだけで洗濯できるのか?
オキシクリーンは酸素系漂白剤であり、洗濯洗剤の代わりに使えるかというと、完全に代用するのは難しい面もあります。
なぜなら、オキシクリーンには得意な汚れと不得意な汚れがあり、すべての汚れを一度で落とせるわけではないからです。
あくまでも漂白剤として使用するのが効果的です。
得意な汚れ
オキシクリーンは酸性の汚れに対して非常に効果的です。
以下のような汚れに特に強い効果を発揮します。
- 皮脂汚れ:汗や皮脂による汚れは、衣類や布製品に染み付きやすく、通常の洗剤だけでは落としにくいことがあります。
しかし、オキシクリーンを使用することで、酸素の力でこれらの汚れを分解し、スッキリと落とすことができます。 - 食品のシミ:コーヒー、紅茶、ワインなどの飲み物や、カレー、ソースなどの食品によるシミもオキシクリーンの得意分野です。
お湯に溶かして「オキシ漬け」することで、頑固なシミも効果的に除去できます。 - 消臭効果:オキシクリーンは消臭効果も高いため、汗やタバコの臭いなど、衣類や布製品に染み付いた不快な臭いを取り除くのにも適しています。
不得意な汚れ
一方で、オキシクリーンが苦手とする汚れも存在します。
以下のような汚れには、オキシクリーンだけでは十分な効果を発揮できないことがあります。
- 強い油汚れ:オキシクリーンは油汚れに対してもある程度の効果を発揮しますが、特に強い油汚れや長期間放置された油汚れには、洗浄力が不足することがあります。
これらの汚れには、界面活性剤を含む洗剤と併用することをおすすめします。 - アルカリ性の汚れ:オキシクリーンは弱アルカリ性の漂白剤であるため、石けんカスや水あかなどのアルカリ性の汚れには効果が薄いです。
これらの汚れには、酸性の洗剤を使用する方が効果的です。 - 色落ちのリスクがある衣類:オキシクリーンは比較的色柄物にも使用できますが、特定の染料には色落ちのリスクがあります。
特にデリケートな素材や濃い色の衣類には、目立たない場所でテストしてから使用するようにしましょう。
洗濯洗剤との併用がおすすめ
オキシクリーンを最も効果的に使う方法は、洗濯洗剤と併用することです。
洗濯洗剤と一緒に使うことで、オキシクリーンの漂白効果と洗剤の洗浄力が合わさり、頑固な汚れもしっかり落とすことができます。
また、染料を脱色させにくいため、色柄物の洗濯にも使えます。
なお、界面活性剤入りの「オキシクリーンEX(※後述)」を使うことで、さらに洗浄力を高めることも可能です。
オキシクリーンとはそもそも何?
オキシクリーンは衣類や食器、家の中を漂白・消臭・除菌できる酸素系漂白剤です。
過炭酸ナトリウムを主成分とする弱アルカリ性の漂白剤で、塩素系漂白剤のようなきついニオイがないのが特徴です。
また、キッチンの油汚れや皮脂汚れなどの酸性の汚れに強い一方、石けんカスや水あか等のアルカリ性の汚れにはあまり効果が期待できません。
水やぬるま湯にオキシクリーンを溶かした中に衣類や布製品などを漬ける「オキシ漬け」は、漂白や除菌の定番となりつつあります。
衣類だけでなく、食器やバスグッズ、カーテンなどにも使用できます。
アメリカ版オキシクリーン
アメリカでも絶大な人気を誇るオキシクリーンは、界面活性剤が含まれているため、泡立ちが良く洗浄力が高いのが特徴です。
ただし、肌への負担もあるため、使用時にはゴム手袋を着用することをおすすめします。
また、柔軟剤や香料も含まれており、香りを楽しみたい方にはぴったりです。
日本版オキシクリーン
日本版オキシクリーンは、界面活性剤を含まないため、肌にも環境にも優しいのが特徴です。
赤ちゃんやお子さんが使用するようなものにも安心して使えます。
ただし、その際は界面活性剤と香料が使用されている「オキシクリーンEX」と間違えないように、確認して購入してください。
※:「オキシクリーンEX」は、従来の日本版オキシクリーン製品に比べて洗浄力が強化された新しいタイプの酸素系漂白剤です。
この製品は、界面活性剤と香料を追加配合しており、より効果的に汚れを分解し、さわやかな香りを残すことが可能です。
そのため、油性の汚れや頑固なシミにも強力に作用します。
界面活性剤は水と油が混ざり合うことを助け、汚れを効率的に浮き上がらせて除去します。
要するに、アメリカ版オキシクリーンと同じものということになります。
なお、界面活性剤が含まれているため、敏感肌の方は使用時にゴム手袋を着用することをお勧めします。
オキシクリーンを使った洗濯方法
オキシクリーンは、洗濯において非常に効果的な漂白剤です。
適切な方法で使用することで、衣類の汚れや臭いをしっかりと落とすことができます。
ここでは、オキシクリーンを使った洗濯方法について詳しく説明します。
浸け置き(オキシ漬け)の手順
オキシクリーンの効果を最大限に引き出す「オキシ漬け」の方法を紹介します。
この方法は、特に頑固な汚れや臭いを落とすのに有効です。
- バケツや洗面器に40℃〜60℃のお湯を用意します。
- お湯にオキシクリーンを大さじ1杯程度(衣類の量に応じて調整)加え、よくかき混ぜて溶かします。
- 汚れた衣類を浸し、20分から1時間程度つけ置きします。
汚れがひどい場合は、最大6時間までつけ置きしても構いません。 - つけ置き後、通常の洗濯機で洗濯します。
洗濯機の設定は、通常の洗濯サイクルで問題ありません。
日常の洗濯にオキシクリーンを使う方法
オキシクリーンは、普段の洗濯にも活用できます。
洗濯洗剤と一緒に使用することで、洗浄力を高めることができます。
- 洗濯機に通常の洗濯洗剤を入れます。
- オキシクリーンを大さじ1杯程度(洗濯物の量に応じて調整)加えます。
- 洗濯機を通常通りに運転します。
オキシクリーンの効果を引き出すためには、温水設定(40℃〜60℃)がおすすめです。 - 洗濯が終わったら、洗濯物を取り出し、干して乾かします。
しつこいシミや部分汚れへの対応
特定の部分にしつこいシミがある場合、オキシクリーンを使って部分的に処理することができます。
- オキシクリーンを少量の水でペースト状にします。
- ペーストをシミや汚れの部分に直接塗ります。
- 軽くこすりながら、10分程度放置します。
- その後、通常の洗濯機で洗濯します。
使用時の注意点
オキシクリーンを使用する際には、以下の点に注意してください。
- オキシクリーンはアルカリ性ですので、ウールやシルク、革製品などのデリケートな素材には使用しないでください。
- 金属を腐食させる性質を持っているので、金属製のホックやファスナーが付いた衣類の場合、その部分にオキシクリーンが触れないように注意が必要です。
- 色落ちが心配な衣類には、目立たない場所でテストしてから使用してください。
- 使用後は手をよく洗い、肌に触れないように注意しましょう。
特に敏感肌の方はゴム手袋を使用することをおすすめします。
まとめ
オキシクリーンは洗濯において非常に効果的な酸素系漂白剤ですが、すべての汚れを完全に落とすには洗濯洗剤と併用するのが最適です。
酸性の汚れに強く、消臭効果も高いオキシクリーンですが、強い油汚れやアルカリ性の汚れには限界があります。
正しい使い方と注意点を守りながら、オキシクリーンを活用して、より清潔で快適な洗濯ライフを楽しんでください。
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